開発環境を変更するときの学習コストは、できるだけ抑えたいものです。「Automation Anywhere 開発環境をV11からA2019に変えるときの心構え」では、これまでV11の開発環境を使っていた筆者が、A2019を使い始めて気付いた事を中心に説明しています。
[その1] [その2]
ブロックを構成するアクションを閉じる/開くができます
「If」、「ループ」、「Step」などのブロックを構成するアクションの場合、ブロック全体を閉じたり開いたりできるようになっています。
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(2)
(3)
【余談】
ずっと欲しいと思っていた機能です。Bot全体の概要を見渡したいと思ったとき、[▼]ボタンをクリックするだけで閉じられるのでとても便利ですね。
ブロックを構成するアクションの有効/無効は1行設定するだけでOK
「If」、「ループ」、「Step」などのブロックを構成するアクションの場合、ブロックの先頭行に対して有効/無効を設定すると、ブロック内全体にその設定が適用されます。
(1)[アクションを無効化]を選択する
(2)無効化したアクションの表示
【余談】
V11では、ブロック全体内の行を全部選択した状態にして有効/無効を設定する必要があったので、A2019になってこの機能はとてもありがたいです。煩わしさがなくなりました。
途中から実行できる行かどうかをガイドしてくれる
V11では、ループのブロックの中にある行を選択して途中から実行しようとすると、「Run from step can not start from inside loop selected command.」というエラーメッセージを表示していました。A2019では、途中から実行できる行にしか[ここから実行]のメニューが出ないので、やってみたらエラー、ということが無くなります。
■V11のエラーメッセージ
ループのブロックの中にある行を選択して途中から実行しようとするとエラーメッセージが表示します。
■A2019で途中から実行できる行の場合
操作メニューリストに[ここから実行]が表示します。
■A2019で途中から実行できない行の場合
操作メニューリストに表示がありません。
システム変数の「AAApplicationPath」や「AATaskName」が無くなった
システム変数の「AAApplicationPath」がありません。ということは、Bot Runnerで実行するときのために、タスクのパスの一部をシステム変数の「AAApplicationPath」で置換する必要が無くなったということですね。
【余談】
Bot Runnerで実行するBotを作成するとき、V11を使っていて一番無駄な作業だと思っていたのが、タスクやファイルなどのパスを指定する際に、パスの一部をシステム変数「AAApplicationPath」で置換する作業でした。「AAApplicationPath」に置換するのを忘れてしまうと、Bot Runnerで実行したときに『パスが存在しない』みたいなエラーが発生しました。この作業から解放されるなんて、うれしい限りです。
[その1] [その2]