BizRobo! ver.10.4からver.11への移行 – DAステップの移行は簡単か?

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ver.11になって大きく変わったところは、なんといってもDesktop Automationではないでしょうか。これまでロボットファイルの中の1ステップだったDesktop Automationステップを、それぞれ独立したDesktop Automationロボットとして作成することになりました。
ver.11で大きく変貌したDesktop Automationについて、ここでは「ver.10.4で作ったロボットをver.V11.1に移行するのは簡単か」について紹介します。
※このページの内容はBizRobo! Design Studio 11.1.0.4で確認しています。

ver.10.4のロボットファイルのままで実行

Ver.10.4で作成したロボットファイル「Excel新規作成(10.4).robot」(※1)を、ver.11.1のDesign Studioで開いてデバッグ実行してみると、なんと、そのまま処理が正常終了しました。実行するだけであれば、特に変換などの移行作業は不要のようです。
(※1)「BizRobo! ver.11で変わったところ – 組み込みExcelドライバー」で紹介したロボットです。

ver.10.4のロボットをver.11.1で編集

ver.11.1を導入して、ver.10.4のロボットをそのまま使っていたけれど、Desktop Automationステップの処理を変更する必要が出てきた、という場合、ver.10.4からver.11.1に移行したロボットのDesktop Automationステップを編集するには、「ロボットをエクスポートして開く」という操作が必要になります。そのままではフロー編集ウィンドウを表示するボタン([DAロボットにステップイントゥ―]ボタン)が非活性になっていて、編集することができません。

エクスポート操作を行ってないDesktop Automationステップの場合
[DAロボットにステップイントゥ―]ボタンが非活性

ver.10.4からver.11.1に移行したロボットのDesktop Automationステップで、「ロボットをエクスポートして開く」という操作を行っていない場合には、プロパティに[プレビュー]ボタンと[ロボットをエクスポートして開く]ボタンが表示されている状態になっています。

[プレビュー]ボタンをクリックすると、フローの概要を表示することができますが、ステップの詳細設定内容を表示することはできません。

DAステップをDAロボットにエクスポート

(1)[ロボットをエクスポートして開く]ボタンをクリックすると、エクスポート先のDesktop Automationロボットに付ける名前を入力するダイアログが表示します。

ファイル名を「Excel新規作成DAロボット.robot」に設定する例

Desktop Automationステップの表示が、入力したファイル名のロボットを呼び出す形に変わり、マイプロジェクトには「Excel新規作成DAロボット.robot」が追加されました。

エクスポートするとDesktop Automationステップの表示が書き換わる
マイプロジェクトにエクスポートしたロボットファイルが表示される

エクスポートしたロボットファイル

[DAロボットにステップイントゥ―]ボタンをクリックして、フロー編集ウィンドウを表示してみると、エクスポート前にプレビューした内容と全く同じになっています。
1つ目のステップに、目覚まし時計のようなマークが付いているのが気になります。そのマークにマウスをかざしてみると、「非推奨」の表示が現れました。

Excelファイルを開く処理に、ver.10.4では「Openステップ」、ver.11.1では「Excelステップ」というように使用するステップが変更になりましたが、ver.10.4で作ったロボットファイルからDesktop Automationロボットをエクスポートするだけでは、「Openステップ」から「Excelステップ」への書き換えが行われず、「Openステップ」のままになっているため、非推奨のマークを表示している訳です。

DAロボットをエクスポートする前にロボットを実行して正常に処理終了していたのと同様、DAロボットをエクスポートした後でロボットを実行しても正常に処理終了しました。フローに非推奨マークの表示が付きますが、Excelファイルを開く処理が「Openステップ」のままでも問題なさそうです。

まとめ

ver.10.4からver.11.1に移行したロボットについて、Desktop Automationステップの処理を変更する必要が無い場合には、特に変換などの移行作業は不要でした。また、Desktop Automationステップの変更が必要になった場合でも、[ロボットをエクスポートして開く]ボタンをクリックするだけの簡単な操作で編集ができるようになりますので、移行に関して心配することはありませんね。