BizRobo! ChromiumにてWeb画面を複数操作する方法

BizRobo!

BizRobo!によるロボット作成において、Webシステムを使用することが多くまた、複数のWebシステムを操作することが有りますよね。
Webシステムは、DSよりもChromiumやDAエンジンを使い作成することが多いため、今回は、Chromiumにて複数のシステムを操作する方法を紹介します。

※このページの内容はBizRobo! Design Studio 10.4.0.1で確認しています。

  1. 作成するロボット
  2. typeの作成
  3. スプレッドシートをExcelに変換を行い都道府県名を取得する。
    1. (a)Googleスプレッドシート作成
    2. (b)変数の割当ステップの作成
    3. (c)変数の割当ステップの作成
    4. (d)ページ読込ステップの作成
    5. (e)ソース抽出・変数を開くステッブの作成
    6. (f)ループステップの作成
    7. (g)セル値抽出テップの作成
    8. (h)値判定テップの作成
  4. PDF保存等の各変数を作成し、Chromiumにてスプレッドシート・yahoo地図検索を開く。
    1. (a)変数の割当作成ステップの作成
    2. (b)変数の割当作成ステップの作成
    3. (c)変数の割当作成ステップの作成
    4. (d)変数の割当作成ステップの作成
    5. (e)変数の割当作成ステップの作成
    6. (f)イテレーション取得ステップの作成
    7. (g)変数の割当ステップの作成
    8. (h)変数の割当ステップの作成
    9. (i)変数判定ステップの作成
    10. (j)Chromium Openの作成
    11. (k)Chromiumの設定
    12. (l)Openステップの作成
    13. (m)Openステップの作成
    14. (n)Guarded Choiceステップの作成
  5. Chromiumにてyahoo地図検索より、各都道府県の地図を表示し「都道府県名.PDF」名にてリンクを設定する。
    1. Chromiumの全体概要
    2. (a)Chromiumの設定
    3. (b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
    4. (c)Left Clickステップ(都道府県選択)の作成
    5. (d)Left Clickステップ(地図選択)の作成
    6. (e)Left Clickステップ(地図拡大)の作成
    7. (f)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
    8. (g)Left Clickステップ(全画面選択)の作成
    9. (h)Left Clickステップ(PDF選択)の作成
    10. (i)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
    11. (j)Enter Textステップ(保存パス入力)の作成
    12. (k)Left Clickステップ(保存選択)の作成
    13. (l)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
    14. (m)Left Clickステップ(画面縮小選択)の作成
    15. (n)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
    16. (o)Left Clickステップ(画面戻る選択)の作成
  6. Chromiumにてスプレッドシートに式を設定する。
    1. Chromimumの全体概要
    2. (a)Chromiumの設定
    3. (b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
    4. (c)Enter Textステップ(リンク式を設定)の作成
    5. (d)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
    6. (e)Press Keyステップ(Tab選択)の作成
    7. (f)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
    8. (g)Press Keyステップ(Enter x 2選択)の作成
    9. (h)Guarded Choiceステップ(画面遷移待ち)の作成
    10. (a)Chromiumの設定
    11. (b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
    12. (c)Left Clickステップ(yahoo閉じる)の作成
    13. (d)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
    14. (e)Left Clickステップ(スプレッド閉じる)の作成
    15. (f)スプレットシートを開く設定
    16. (g)ファイル出力ステップの作成

作成するロボット

ロボット作業手順
スプレッドシートとyahoo地図検索を同時にChromiumエンジンを使用し作成を行います。
(Excelにて作成可能ですが、複数のWeb画面を操作するためスプレッドシートを使用しています。)
1.スプレッドシートをExcelに変換を行い都道府県名を取得する。
2.PDF保存等の各変数を作成し、Chromiumにてスプレッドシート・yahoo地図検索を開く。
3.Chromiumにてyahoo地図検索より、各都道府県の地図を表示し「都道府県名.PDF」名にてリンクを設定する。
4.Chromiumにてスプレッドシートに式を設定する。
5.Chromiumにてスプレッドシート・yahoo地図検索を閉じ、スプレッドシートをExcelに出力する。

ロボット全体フロー

typeの作成

下図の様にtypeを作成を行い、ロボットに変数設定を行います。

スプレッドシートをExcelに変換を行い都道府県名を取得する。

(a)Googleスプレッドシート作成

「都道府県.xlsx」(都道府県.xlsxファイル)Googleスプレッドシートに変換を行い、リンクを共有を編集可に設定を行ます。

(b)変数の割当ステップの作成


ロボットを新規作成を行いExcel(シンプル)変数の追加後に変数の割り当てステップを作成し、スプレッドシートのURLを変数に設定します。

(c)変数の割当ステップの作成


スプレッドシートのURLを下図の順に変換を行い「・・・\edit#gid=番号」から「・・・\export?format=xlsx」に変換します。

(d)ページ読込ステップの作成


ページ読込ステップに前記(c)で変換した変数を設定します。

(e)ソース抽出・変数を開くステッブの作成


ウィンドウズビューの右下のアクションを選択を右クリックし、変数として開く⇒excelを選択し、(b)~(e)で作成したアクションステップは「スプレッドシートを開く」名を付けグループ化します。

(f)ループステップの作成


ウィンドウビューのExcelを全選択し右クリック⇒ループ⇒選択中の行をループ⇒最初の行を除外を選択します。

(g)セル値抽出テップの作成


ウィンドウビューのExcelのB2セルを選択後右クリックし、抽出⇒テキスト⇒変数を選択します。

(h)値判定テップの作成


値判定ステップのアクション・エラー処理を下図の通り設定し、(g)(h)作成したアクションステップは「データ有無判定」名を付けグループ化します。

PDF保存等の各変数を作成し、Chromiumにてスプレッドシート・yahoo地図検索を開く。

(a)変数の割当作成ステップの作成


変数の割当ステップにエクスプレッションを評価にてPDF名を設定します。(変数+>>.pdf<<)

(b)変数の割当作成ステップの作成


変数の割当ステップにPDF保存フォルダを設定します。

(c)変数の割当作成ステップの作成


変数の割当ステップにエクスプレッションを評価にてPDF保存パスを設定します。
(前記(b)変数+>>\<<+(a)変数)

(d)変数の割当作成ステップの作成


変数の割当ステップにyahoo地図検索URL(https://map.yahoo.co.jp/)を設定します。

(e)変数の割当作成ステップの作成


変数の割当ステップに下図の通り、都道府県名をパターンで置き換え((.*)[都|府|県]⇒いずれかが有れば削除)を行います。
(a)~(e)のアクションステップは「PDF保存パス等設定」名を付けグループ化します。

(f)イテレーション取得ステップの作成


イテレーション取得ステップに変数を設定します。

(g)変数の割当ステップの作成


変数の割当ステップにエクスプレッションを評価にて「変数+1」を設定します。

(h)変数の割当ステップの作成


スプレッドシートのURLを下図の順に変換を行い、URLに「&&range=セル位置」を追加します。
最後に(f)~(h)で作成したアクションステップは「スプレッドセル指定」名を付けグループ化します。
(今回の例は、スプレッドシートのB列の変数行に設定しています。)

(i)変数判定ステップの作成


トライステップを追加し、変数判定ステップを下図の通り設定します。(初回のみChromium Openステップを起動します。)

(j)Chromium Openの作成


※Chromiumの各ステップの全体フロー
Chromiumの各ステップの全体フロー(設定後は、ステップの処理が判る様に名前を変更します。)

(k)Chromiumの設定

Desktop Automationステップを作成し、入力値に変数を設定を行い編集を選択後オートメーションワークフローの左欄のInput変数を設定します。

(l)Openステップの作成


Openステップの設定し、yahoo地図URL変数を入力します。

(m)Openステップの作成


Openステップの設定し、スプレッドセル指定変数を入力します。

(n)Guarded Choiceステップの作成


Guarded Choiceステップの設定し、「10」を入力します。(10秒待機)

(Reternステップは何も設定しません。)

Chromiumにてyahoo地図検索より、各都道府県の地図を表示し「都道府県名.PDF」名にてリンクを設定する。

Chromiumの全体概要

各ステップを作成後にステップオーバーを選択しステップを進めながら作成します。

※Chromiumの各ステップの全体フロー

設定後は、ステップの処理が判る様に名前を変更します。

(a)Chromiumの設定

Desktop Automationステップを作成し、入力値に変数を設定を行い編集を選択後オートメーションワークフローの左欄のInput変数を設定します。

(b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成


Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)

(c)Left Clickステップ(都道府県選択)の作成


都道府県の一番目を選択し、クリック⇒Leftを選択後、ステップオーバーをせずにステップの内容を修正します。
Application・Componentを下図の様に書き替え、Text Match(Regex)にチェックを入れ変数を設定します。(=の前の「^」は前方一致)

※以降のステップのApplicationは、「cef[title^=”Yahoo!地図”]」に設定します。
(複数の画面が有る場合は、操作する画面を特定します。)

(d)Left Clickステップ(地図選択)の作成


都道府県の横の[地図]を選択し、クリック⇒Leftを選択後、ステップの内容を修正します。
Applicationを変更しComponentを下図の様に書き替え、Text Match(Regex)にチェックを入れ地図を入力します。

(e)Left Clickステップ(地図拡大)の作成


地図が表示されたら拡大のメモリを選択し、クリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。

(f)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成


Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)

(g)Left Clickステップ(全画面選択)の作成


地図の全画面表示ボタンを選択し、クリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。

(h)Left Clickステップ(PDF選択)の作成


ウィンドウズビュー選択しの右上の「PDF」選択し、クリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。

(i)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成


Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)

(j)Enter Textステップ(保存パス入力)の作成


File name欄を右クリックし、フィールドにテキストを入力⇒変数から⇒変数を設定後、Applicationを変更します。

(k)Left Clickステップ(保存選択)の作成


Saveを選択し、クリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。

(l)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成


Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)

(m)Left Clickステップ(画面縮小選択)の作成


地図の画面縮小ボタンを選択しクリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。

(n)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成


Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)

(o)Left Clickステップ(画面戻る選択)の作成


北海道の関連の地図を選択し、クリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。
(Reternステップは何も設定しません。)

Chromiumにてスプレッドシートに式を設定する。

Chromimumの全体概要

各ステップを作成後にステップオーバーを選択しステップを進めながら作成します。

※Chromiumの各ステップの全体フロー


設定後は、ステップの処理が判る様に名前を変更します。

(a)Chromiumの設定

Desktop Automationステップを作成し、入力値に変数を設定を行い編集を選択後オートメーションワークフローの左欄のInput変数を設定します。

(b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成


Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)

(c)Enter Textステップ(リンク式を設定)の作成


Enter Textステップを設定し、Applicationを「cef[title$=”Google スプレッドシート”]」に変更します。(=の前の「$」は後方一致)
また、Textの設定は次の通りに設定します。
DAでの文字列と変数のエクスプレッション設定方法
・文字列(固定値)は「””」で囲むが、変数や数値は「””」で囲まない
・「”」を文字列として扱いたい場合は、前に「¥」をつける。
・固定値と変数。もしくは変数と変数をつなげる場合は「+」をつける

今回は、Excel関数「=HYPERLINK(“リンク先”,”名前”)」をスプレットシートに設定します。
=HYPERLINK(“C:\Users\user\Desktop\PDF保存”,”北海道.pdf”)

↓ 上記設定方法に基づき変数を設定します。
“=HYPERLINK(\”+地図PDFf取得_1. PDF保存バス+ \”,\””+地図PDFf取得_1. PDF保存名+ “\”)”

※以降のステップのApplicationは、「cef[title$=”Google スプレッドシート”]」に設定します。
(複数の画面が有る場合は、操作する画面を特定します。)

(d)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成


Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)

 

(e)Press Keyステップ(Tab選択)の作成


Press Keyステップを設定し、Tabを選択後、Applicationを変更します。(カーソルをC列に移動します。)

(f)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成


Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)

 

(g)Press Keyステップ(Enter x 2選択)の作成


Press Keyステップを設定し、Enterを選択・Countを2を入力後、Applicationを変更します。(カーソルを次の行のB列に移動します。)

(h)Guarded Choiceステップ(画面遷移待ち)の作成


Guarded Choiceステップを「Tree Stops Changing」を選択し「500」を入力します。

(Reternステップは何も設定しません。)

5.Chromiumにてスプレッドシート・yahoo地図検索を閉じ、スプレッドシートをExcelに出力する。


※Chromiumの各ステップの全体フロー
Chromiumの各ステップの全体フロー(設定後は、ステップの処理が判る様に名前を変更します。)

(a)Chromiumの設定

ループステップの前にブランチ設定後Desktop Automationステップを作成し、入力値の変数は何も設定しません。

(b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成


Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)

 

(c)Left Clickステップ(yahoo閉じる)の作成


ウィンドウズビューyahoo地図の閉じるボタンを右クリック、クリック⇒Leftを選択後、ステップオーバーをせずにステップのApplicationを修正します。

(d)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成


Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)

 

(e)Left Clickステップ(スプレッド閉じる)の作成


ウィンドウズビュースプレットシートの閉じるボタンを右クリック、クリック⇒Leftを選択します。
※Web画面が1つになったことより、Applicationの設定変更は不要です。
(Reternステップは何も設定しません。)

(f)スプレットシートを開く設定


前記項番1の(d)(c)で作成した3つのステップをコビーし貼り付けし、「スプレッドシートを開く」名を付けグループ化します。

(g)ファイル出力ステップの作成


ファイル出力ステップを設定し、ファイル名に出力するExcelパスを入力します。

※今回のロボットにより、スプレットシートのリンクから画像PDFを開くことはできません。(出力したExcelからは可能です。)スプレットシートから画像PDFのリンクを設定するには、画像をGoogleドライブに保存を行い、PDF画像のURLをリンク設定する必要があります。(DAでの設定)

以上にて完成です。

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