BizRobo!によるロボット作成において、Webシステムを使用することが多くまた、複数のWebシステムを操作することが有りますよね。
Webシステムは、DSよりもChromiumやDAエンジンを使い作成することが多いため、今回は、Chromiumにて複数のシステムを操作する方法を紹介します。
※このページの内容はBizRobo! Design Studio 10.4.0.1で確認しています。
- 作成するロボット
- typeの作成
- スプレッドシートをExcelに変換を行い都道府県名を取得する。
- PDF保存等の各変数を作成し、Chromiumにてスプレッドシート・yahoo地図検索を開く。
- Chromiumにてyahoo地図検索より、各都道府県の地図を表示し「都道府県名.PDF」名にてリンクを設定する。
- Chromiumの全体概要
- (a)Chromiumの設定
- (b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
- (c)Left Clickステップ(都道府県選択)の作成
- (d)Left Clickステップ(地図選択)の作成
- (e)Left Clickステップ(地図拡大)の作成
- (f)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
- (g)Left Clickステップ(全画面選択)の作成
- (h)Left Clickステップ(PDF選択)の作成
- (i)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
- (j)Enter Textステップ(保存パス入力)の作成
- (k)Left Clickステップ(保存選択)の作成
- (l)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
- (m)Left Clickステップ(画面縮小選択)の作成
- (n)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
- (o)Left Clickステップ(画面戻る選択)の作成
- Chromiumにてスプレッドシートに式を設定する。
- Chromimumの全体概要
- (a)Chromiumの設定
- (b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
- (c)Enter Textステップ(リンク式を設定)の作成
- (d)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
- (e)Press Keyステップ(Tab選択)の作成
- (f)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
- (g)Press Keyステップ(Enter x 2選択)の作成
- (h)Guarded Choiceステップ(画面遷移待ち)の作成
- (a)Chromiumの設定
- (b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
- (c)Left Clickステップ(yahoo閉じる)の作成
- (d)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
- (e)Left Clickステップ(スプレッド閉じる)の作成
- (f)スプレットシートを開く設定
- (g)ファイル出力ステップの作成
作成するロボット
ロボット作業手順
スプレッドシートとyahoo地図検索を同時にChromiumエンジンを使用し作成を行います。
(Excelにて作成可能ですが、複数のWeb画面を操作するためスプレッドシートを使用しています。)
1.スプレッドシートをExcelに変換を行い都道府県名を取得する。
2.PDF保存等の各変数を作成し、Chromiumにてスプレッドシート・yahoo地図検索を開く。
3.Chromiumにてyahoo地図検索より、各都道府県の地図を表示し「都道府県名.PDF」名にてリンクを設定する。
4.Chromiumにてスプレッドシートに式を設定する。
5.Chromiumにてスプレッドシート・yahoo地図検索を閉じ、スプレッドシートをExcelに出力する。
typeの作成
下図の様にtypeを作成を行い、ロボットに変数設定を行います。
スプレッドシートをExcelに変換を行い都道府県名を取得する。
(a)Googleスプレッドシート作成
「都道府県.xlsx」(都道府県.xlsxファイル)をGoogleスプレッドシートに変換を行い、リンクを共有を編集可に設定を行ます。
(b)変数の割当ステップの作成
ロボットを新規作成を行いExcel(シンプル)変数の追加後に変数の割り当てステップを作成し、スプレッドシートのURLを変数に設定します。
(c)変数の割当ステップの作成
スプレッドシートのURLを下図の順に変換を行い「・・・\edit#gid=番号」から「・・・\export?format=xlsx」に変換します。
(d)ページ読込ステップの作成
ページ読込ステップに前記(c)で変換した変数を設定します。
(e)ソース抽出・変数を開くステッブの作成
ウィンドウズビューの右下のアクションを選択を右クリックし、変数として開く⇒excelを選択し、(b)~(e)で作成したアクションステップは「スプレッドシートを開く」名を付けグループ化します。
(f)ループステップの作成
ウィンドウビューのExcelを全選択し右クリック⇒ループ⇒選択中の行をループ⇒最初の行を除外を選択します。
(g)セル値抽出テップの作成
ウィンドウビューのExcelのB2セルを選択後右クリックし、抽出⇒テキスト⇒変数を選択します。
(h)値判定テップの作成
値判定ステップのアクション・エラー処理を下図の通り設定し、(g)(h)作成したアクションステップは「データ有無判定」名を付けグループ化します。
PDF保存等の各変数を作成し、Chromiumにてスプレッドシート・yahoo地図検索を開く。
(a)変数の割当作成ステップの作成
変数の割当ステップにエクスプレッションを評価にてPDF名を設定します。(変数+>>.pdf<<)
(b)変数の割当作成ステップの作成
変数の割当ステップにPDF保存フォルダを設定します。
(c)変数の割当作成ステップの作成
変数の割当ステップにエクスプレッションを評価にてPDF保存パスを設定します。
(前記(b)変数+>>\<<+(a)変数)
(d)変数の割当作成ステップの作成
変数の割当ステップにyahoo地図検索URL(https://map.yahoo.co.jp/)を設定します。
(e)変数の割当作成ステップの作成
変数の割当ステップに下図の通り、都道府県名をパターンで置き換え((.*)[都|府|県]⇒いずれかが有れば削除)を行います。
(a)~(e)のアクションステップは「PDF保存パス等設定」名を付けグループ化します。
(f)イテレーション取得ステップの作成
イテレーション取得ステップに変数を設定します。
(g)変数の割当ステップの作成
変数の割当ステップにエクスプレッションを評価にて「変数+1」を設定します。
(h)変数の割当ステップの作成
スプレッドシートのURLを下図の順に変換を行い、URLに「&&range=セル位置」を追加します。
最後に(f)~(h)で作成したアクションステップは「スプレッドセル指定」名を付けグループ化します。
(今回の例は、スプレッドシートのB列の変数行に設定しています。)
(i)変数判定ステップの作成
トライステップを追加し、変数判定ステップを下図の通り設定します。(初回のみChromium Openステップを起動します。)
(j)Chromium Openの作成
※Chromiumの各ステップの全体フロー
Chromiumの各ステップの全体フロー(設定後は、ステップの処理が判る様に名前を変更します。)
(k)Chromiumの設定
Desktop Automationステップを作成し、入力値に変数を設定を行い編集を選択後オートメーションワークフローの左欄のInput変数を設定します。
(l)Openステップの作成
Openステップの設定し、yahoo地図URL変数を入力します。
(m)Openステップの作成
Openステップの設定し、スプレッドセル指定変数を入力します。
(n)Guarded Choiceステップの作成
Guarded Choiceステップの設定し、「10」を入力します。(10秒待機)
(Reternステップは何も設定しません。)
Chromiumにてyahoo地図検索より、各都道府県の地図を表示し「都道府県名.PDF」名にてリンクを設定する。
Chromiumの全体概要
各ステップを作成後にステップオーバーを選択しステップを進めながら作成します。
※Chromiumの各ステップの全体フロー
設定後は、ステップの処理が判る様に名前を変更します。
(a)Chromiumの設定
Desktop Automationステップを作成し、入力値に変数を設定を行い編集を選択後オートメーションワークフローの左欄のInput変数を設定します。
(b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)
(c)Left Clickステップ(都道府県選択)の作成
都道府県の一番目を選択し、クリック⇒Leftを選択後、ステップオーバーをせずにステップの内容を修正します。
Application・Componentを下図の様に書き替え、Text Match(Regex)にチェックを入れ変数を設定します。(=の前の「^」は前方一致)
※以降のステップのApplicationは、「cef[title^=”Yahoo!地図”]」に設定します。
(複数の画面が有る場合は、操作する画面を特定します。)
(d)Left Clickステップ(地図選択)の作成
都道府県の横の[地図]を選択し、クリック⇒Leftを選択後、ステップの内容を修正します。
Applicationを変更しComponentを下図の様に書き替え、Text Match(Regex)にチェックを入れ地図を入力します。
(e)Left Clickステップ(地図拡大)の作成
地図が表示されたら拡大のメモリを選択し、クリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。
(f)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)
(g)Left Clickステップ(全画面選択)の作成
地図の全画面表示ボタンを選択し、クリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。
(h)Left Clickステップ(PDF選択)の作成
ウィンドウズビュー選択しの右上の「PDF」選択し、クリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。
(i)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)
(j)Enter Textステップ(保存パス入力)の作成
File name欄を右クリックし、フィールドにテキストを入力⇒変数から⇒変数を設定後、Applicationを変更します。
(k)Left Clickステップ(保存選択)の作成
Saveを選択し、クリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。
(l)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)
(m)Left Clickステップ(画面縮小選択)の作成
地図の画面縮小ボタンを選択しクリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。
(n)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)
(o)Left Clickステップ(画面戻る選択)の作成
北海道の関連の地図を選択し、クリック⇒Leftを選択後、Applicationを変更します。
(Reternステップは何も設定しません。)
Chromiumにてスプレッドシートに式を設定する。
Chromimumの全体概要
各ステップを作成後にステップオーバーを選択しステップを進めながら作成します。
※Chromiumの各ステップの全体フロー
(a)Chromiumの設定
Desktop Automationステップを作成し、入力値に変数を設定を行い編集を選択後オートメーションワークフローの左欄のInput変数を設定します。
(b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)
(c)Enter Textステップ(リンク式を設定)の作成
Enter Textステップを設定し、Applicationを「cef[title$=”Google スプレッドシート”]」に変更します。(=の前の「$」は後方一致)
また、Textの設定は次の通りに設定します。
DAでの文字列と変数のエクスプレッション設定方法
・文字列(固定値)は「””」で囲むが、変数や数値は「””」で囲まない
・「”」を文字列として扱いたい場合は、前に「¥」をつける。
・固定値と変数。もしくは変数と変数をつなげる場合は「+」をつける
今回は、Excel関数「=HYPERLINK(“リンク先”,”名前”)」をスプレットシートに設定します。
=HYPERLINK(“C:\Users\user\Desktop\PDF保存”,”北海道.pdf”)
↓ 上記設定方法に基づき変数を設定します。
“=HYPERLINK(\”+地図PDFf取得_1. PDF保存バス+ \”,\””+地図PDFf取得_1. PDF保存名+ “\”)”
※以降のステップのApplicationは、「cef[title$=”Google スプレッドシート”]」に設定します。
(複数の画面が有る場合は、操作する画面を特定します。)
(d)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)
(e)Press Keyステップ(Tab選択)の作成
Press Keyステップを設定し、Tabを選択後、Applicationを変更します。(カーソルをC列に移動します。)
(f)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)
(g)Press Keyステップ(Enter x 2選択)の作成
Press Keyステップを設定し、Enterを選択・Countを2を入力後、Applicationを変更します。(カーソルを次の行のB列に移動します。)
(h)Guarded Choiceステップ(画面遷移待ち)の作成
Guarded Choiceステップを「Tree Stops Changing」を選択し「500」を入力します。
(Reternステップは何も設定しません。)
5.Chromiumにてスプレッドシート・yahoo地図検索を閉じ、スプレッドシートをExcelに出力する。
※Chromiumの各ステップの全体フロー
Chromiumの各ステップの全体フロー(設定後は、ステップの処理が判る様に名前を変更します。)
(a)Chromiumの設定
ループステップの前にブランチ設定後Desktop Automationステップを作成し、入力値の変数は何も設定しません。
(b)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)
(c)Left Clickステップ(yahoo閉じる)の作成
ウィンドウズビューyahoo地図の閉じるボタンを右クリック、クリック⇒Leftを選択後、ステップオーバーをせずにステップのApplicationを修正します。
(d)Guarded Choiceステップ(3秒待機)の作成
Guarded Choiceステップの設定し、「3」を入力します。(3秒待機)
(e)Left Clickステップ(スプレッド閉じる)の作成
ウィンドウズビュースプレットシートの閉じるボタンを右クリック、クリック⇒Leftを選択します。
※Web画面が1つになったことより、Applicationの設定変更は不要です。
(Reternステップは何も設定しません。)
(f)スプレットシートを開く設定
前記項番1の(d)(c)で作成した3つのステップをコビーし貼り付けし、「スプレッドシートを開く」名を付けグループ化します。
(g)ファイル出力ステップの作成
ファイル出力ステップを設定し、ファイル名に出力するExcelパスを入力します。
※今回のロボットにより、スプレットシートのリンクから画像PDFを開くことはできません。(出力したExcelからは可能です。)スプレットシートから画像PDFのリンクを設定するには、画像をGoogleドライブに保存を行い、PDF画像のURLをリンク設定する必要があります。(DAでの設定)
以上にて完成です。