今回はAutomation Anywhere A2019にてBot Scanner の使用方法について解説いたします。なお、前提条件としてA-peopleへの登録が済んでいることとします。
(このページの内容はA2019.18 Onpremiseで確認しています。)
Bot Scannerとは?
Automation Anywhere Enterprise v11.xで作成したBotをA2019へ移行する際に、正しく移行が出来るか等を確認するツールです。
使用することでv11で作成したBotが正常に移行できるかどうかを確認することが出来ます。
①ApeopleからBot Scannerをダウンロード
Automation Anywhereのコミュニティサイト「A-people」から、Bot Scannerをダウンロードします。
A-people URL: (https://apeople.automationanywhere.com/s/?language=ja)
![](https://i0.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/rapture_20210201135227.jpg?resize=1024%2C475&ssl=1)
ログインを行います。※まだA-peopleに登録していない方はこの画面から登録が可能です。
![](https://i0.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/図1.png?resize=1024%2C538&ssl=1)
ログインを行った後、ダウンロードボタンをクリックします。
![](https://i1.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/図2.png?resize=1024%2C476&ssl=1)
ダウンロードページ内にある、A2019.x をクリック (A2019は適宜アップデートが入るため、現在は図では.18(Build 7560)とありますが、アップデートが入った場合はこの数字が変動しています)
![](https://i0.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/図3.png?resize=1024%2C369&ssl=1)
クリックすると、Boxというダウンロードサイトにアクセスします。installation Set Upフォルダ内にある、AAE Bot Scanner.zipを任意の場所にダウンロードします。
![](https://i1.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/図4.png?resize=1024%2C408&ssl=1)
②Bot Scannerを使ってみよう
ダウンロードが完了したら、zipファイルを解凍してフォルダの中にある「AAE_Botscaner.exe」を起動します。
![](https://i1.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/図5.png?resize=1024%2C638&ssl=1)
起動後の画面は下図の通りです。
![](https://i1.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/rapture_20210201142507.jpg?resize=598%2C390&ssl=1)
①Select repository path
v11のBotファイルがあるフォルダパスです。
※すでにBot運用をしている場合は、あらかじめBotを新しいフォルダにコピーして該当フォルダを指定しましょう
②Select destination folder
Botのスキャン結果を保存するフォルダです。任意のフォルダで構いません
上記2フォルダを指定できれば、Create reportをクリックしてレポートの出力を行います。
【参考資料】
製品ドキュメント > Use Bot Scanners(英語版でご確認ください)
https://docs.automationanywhere.com/bundle/enterprise-v2019/page/enterprise-cloud/topics/migration/using-bot-scanner.html
③出力されたレポート
レポートが出力されると以下のようなファイルが出来上がります。
![](https://i1.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/rapture_20210201150439.jpg?resize=616%2C65&ssl=1)
Summary.htmlを開くと、スキャン結果を確認することが出来ます。
今回は7つのBotをスキャンしました。
![](https://i1.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/rapture_20210201150525.jpg?resize=1024%2C371&ssl=1)
No action requiredタブに表示されているBotは、特にBotの変更する必要なく移行が出来るものとなります。
![](https://i2.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/図6.png?resize=1024%2C407&ssl=1)
Action requiredタブに表示されているBotは、A2019に移行する際に変更が必要な箇所があるBotです。今回は1つのBotが対象となっています。
![](https://i2.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/図7.png?resize=1024%2C219&ssl=1)
Botを選択すると、なぜ移行がうまくいかなかったのかの詳細がわかります。今回の場合、インデックス番号が1から始まっていることが原因と考えられます。(A2019ではインデックスが0からスタート)
そのため、Botを移行する際にはインデックス番号を調整する必要があります。
![](https://i0.wp.com/tech.seagp.com/wp-content/uploads/2021/02/図8.png?resize=1024%2C290&ssl=1)
【参考資料】
製品ドキュメント > Analyze reports(英語版でご確認ください)
https://docs.automationanywhere.com/bundle/enterprise-v2019/page/enterprise-cloud/topics/migration/analyze-reports.html
v11からA2019への移行は慎重に行う必要がありますが、Bot Scannerで現在のBotが移行できるかどうかをあらかじめ確認した上で、移行した場合の対処法などをあらかじめ検討しておくとスムーズに作業が進みます。